2016.03.25 Friday
ボードゲームの紹介:フック
「フック」は、照準タイルを用いたパズルをリアルタイムで行い、相手に砲弾を当ててオウムを捕まえるパズルゲームです。
3-6人、8歳以上、20分、2500円。
http://banesto.shop6.makeshop.jp/shopdetail/000000005196/
今回は「フック」を取り上げます。
皆、スチーブンソンの宝島をはじめ、海賊モノが好きなんだなあと思います。
フリント船長の亡霊が出てくるキャプテン・フリント、ワープレの鬼をうならせるピラトゥーン!、ブラフゲームのデッドマンズチェストなど、様々な海賊モノがあります。
これは、穴あきパズルを用いた相手に砲弾をぶつけ、オウムを獲得するゲームとなります。
プレイヤーは海賊か水夫のいずれかになります。
ラウンド開始の合図がある前に、目標カードの山札の一番上から目標カードを1枚引いて、中身を見ずに手に持ちます。
ラウンドの開始合図がある前に、目標カードを引きます。
ラウンド開始の合図があったら、引いた目標カードを表にしてテーブルの中央に置き、プレイヤー全員が同時に出すようにします。目標カードに描かれたシンボルがプレイヤー全員によく見えるようにします。
自分の3枚ある照準タイルのうちどれを使用するかを決め、照準タイルの向きを決めて、他のプレイヤーよりも早くテーブル中央に並んでいる任意の目標カードに重ねます。
照準タイルを一度えらんだらそれが不利でも標準タイルを使用します。
この時、照準タイルを目標カードを上にきちんと重ねます。また必ず1枚だけ照準タイルを重ねることができます。
上:○:正しい
左:×:照準タイルが目標カードの上で回転している
右:×:照準タイルが目標カードに重なっていない
水夫や海賊なら命中します。その色の対応する色のプレイヤーに命中します。命中したら命中した数と同じだけ砲弾タイルを配置します。これにより9発の砲弾を受けたらゲームから脱落します。場合により自分で自分に砲弾が当たることもあります。なお黒海賊に当たったら任意のプレイヤーに砲弾が当たります。
青と赤に1発ずつ入る。
樽と鳥かごは、そこに隠れてこのラウンドに他者から砲弾が当てられることはなくなります。
爆弾は、プレイヤー全員に被害が当たり、砲弾を1つずつ置きます。
ラム酒は、ダメージを1つ軽減でき砲弾を1つ除去します。
オウムは、自分の置いた 照準タイルの穴からオウムがいて爆弾がいない場合は、この目標カードを獲得でき、これが勝利点になります。
青の海賊:爆弾を出し、全てのプレイヤーに砲弾がひとつ命中しました。爆弾があるので、オウムがあってもこの目標カードは捨て札にされます。
赤の海賊:ゲームから脱落しそうです。青色の海賊が爆弾を出し砲弾が当たり9個目の砲弾が当たっているからです。しかしラム酒の瓶を2個出して砲弾を2個取り除き、つまり差し引き1個の砲弾タイルが減ることになります。
黄の海賊:赤色の海賊のシンボルを出していますが赤色の海賊には命中しません。赤色の海賊は樽と鳥かごの後ろに隠れているからです。黒海賊を青色の海賊に砲弾を当てるのに使用しました。青色の水夫にも砲弾が当たっていますが、青色の水夫はゲームに参加していません。(青色の海賊ならいます。)
全ての照準タイルを全員使ったらラウンド終了です。オウムを獲得したプレイヤーが勝利点とします。
それ以外の目標カードは捨て札です。
これを繰り返し、目標カードが無くなったら、勝ち残ったプレイヤーの中で最も多くのオウムを捕まえたプレイヤーがゲームに勝利します。
または1人だけ生き残ったら勝ちます。
なお、ルールにはペア戦の誘いがあります。それはそれで熱そうです。
2016.03.23 Wednesday
ボードゲームの紹介:ルプスブルグ
「ルプスブルク」は、人狼を比較的少人数で遊べるようにしたゲームです。
4-8人、8歳以上、30分、2800円。
http://banesto.shop6.makeshop.jp/shopdetail/008001000129
このゲームは、発展型の人狼ゲームのハシリと言えます。
通常人狼は生き残りゲームですが、このゲームは以下の部分で少人数でもできる仕掛けがあります。
・1人2キャラクターを扱うこと。
・入札と宝箱/泥棒というギミックで、市民が生き残った場合の「スコア」という概念で、やや推理色が強くなっていること。
・(これはタブラの人狼からの流れではありますが)除外や脱落になっても、ある程度投票には参加できること。
決して、MAN WITH A MISSIONの皆さんと人狼をやるわけではありません。
みなさん、この中に人狼が紛れています。
準備図:
各プレイヤーは自分の色を選び、住宅2軒と入札マーク1つを受け取り、さらに投票トークンも受け取ります。
各プレイヤーは、裏向けに2軒の住宅を自分の前に配置(片方は宝物があります)します。
各プレイヤーはキャラクターを2枚裏向きに受け取り、住宅に1枚ずつ配置します。このゲームでは、“人狼”や“泥棒”を配られたプレイヤーは、自分の両方のキャラクターが“人狼”もしくは“泥棒”として機能します。
コインを袋に入れ、人狼のかぎづめを準備します。
このゲームは以下の流れで行います。
夜では、人狼は1人のキャラクターを惨殺し、泥棒は宝箱を探します。
昼では、人狼を探すために市民は1人をリンチに掛けます。
このゲームでは、ゲームから除外したキャラクターの、その住宅やキャラクターの正体は、ゲームが終わるまで決して公開してはなりません!
夜では、最初に泥棒が動きます。泥棒は住宅の1つをチェックし、住宅の裏を確認し、それを戻します。
その後、人狼プレイヤーは目を開け、人狼の鉤爪を動かして住宅1つを指し示し、そこにいるキャラクターを虐殺します。
Aの住宅の1軒に向けて人狼の鉤爪が置かれているので、Aはその住宅とそのキャラクターをゲームから除外し、脇に裏向きに置きます。
昼になったら、最初に人狼の鉤爪の判定です。指定された住宅とそのキャラクターはゲームから除外されます。
次に市長の特権です。市長は生き残っているキャラクター1人を選び、その担当のプレイヤーは秘かにその正体を市長に見せなくてはなりません。
その後入札です。市民と泥棒は誰が人狼なのかに対して入札でき(しなくてもかまいません)、人狼は市民たちを混乱させるように入札できます。入札マークを使い人狼と思われるプレイヤーの前にコインを使い、市民側が勝った場合に正しければスコアになります。
次にどのキャラクターをリンチするか投票します。各プレイヤーは2つの投票トークンを使用でき、各プレイヤーは生き残るキャラクターの住宅1つを選び投票トークン1つを置きます。ここで2位までの票を集めたキャラクター2名が人狼の被疑者となります。
投票が終わりました。Bのキャラクター1人が4票で被疑者確定で、次点は2票でDとEで市長から見て時計回りでDのほうが近いので、Dが2人目の被疑者です。(矢印の模様に注目)
その2人で決戦投票を行い。投票を行い市長の合図で一斉に公開し、より多くの票を集めた被疑者がリンチされ、ゲームから除外されます。
同時に公開しBのキャラクターが3対2で負けリンチにかけられます。
ここまで行ったら、1日が終わります。
市長とサマリーカードは、時計回りの順で、生き残ったキャラクターが少なくとも1人いるプレイヤーに移ります。
人狼が村人の規定数を虐殺したら、人狼が勝ちます。
人狼を全てやっつけたら、生き残った市民と住宅を公開し、さらに入札のコインを公開し、それらの評価にて市民の勝者が決まります。
生き残ったキャラクター:生き残っているキャラクターにつき、2勝利点を獲得します。
宝箱:2軒の住宅を持ち、そしてキャラクターの片方は1勝利点の価値がある宝箱を隠しています。宝箱を守りきれば1勝利点獲得します。
入札:ゲーム終了時、市民プレイヤーは人狼を当てば配当があり、なお未使用の入札マークは1勝利点の価値があります。
A:人狼で生き残れなかったので選外。
B:生き残り1人で2点、宝箱で1点:計4点です。
C:生き残り2人で4点、宝箱で1点、人狼を当てる入札で2点:計7点です。
D:人狼を当てる入札で5点:11点です。
E:生き残り1人で2点、入札マークを残して1点:計6点です。
Dが勝利しました。
2016.03.20 Sunday
ボードゲームの紹介:クウィント
「クウィント」は、3色のサイコロを効果的に使い、数字をシートに埋めていくゲームです。
2-6人、8歳以上、15分、1800円。
http://banesto.shop6.makeshop.jp/shopdetail/000000005482/
このゲームは、クウィックスの派生ゲームです。
ゲームにも「クウィックスのニューセンセーション」とあります。
中野にとって、New Sansationは水樹奈々の7枚目のシングルであり、カンコー学生服のテーマソングであります。
このゲームは、サイコロの結果をマークシートに記録していくゲームです。
色つきの列は、サイコロの色に対応します。左から右へと数字が大きくなるように、また同じ数字は入れることはできません。
縦は行となり、5角形のマスは行が全て埋まった場合にボーナス点が入ります。これも同様に同じ数字は入れることはできません。
このゲーム、大原則がいくつかあります。
グレムリンの3つのルールみたいなものです。
光に当ててはいけない、水を掛けたり濡らしてはいけない、真夜中12時過ぎに食べ物を与えてはいけない
・橙黄紫の各列、および縦の行において、同じ数字を入れてはいけない。
・振った色の列にしか、今振った数字を入れてはいけない。
・手番プレイヤーは、振った数字を必ず入れる。
なお、この手のゲームはスコアシートを消耗しますが、考え方ですが、小さめのクリアファイルのようなものにスコアシートを入れ、ホワイトボードマーカーでチェックするという方法でもいいかと思います。
こんな感じで埋めていきます。
ゲームの手順を説明します。
手番プレイヤーは、どのサイコロを振るか決め、その結果を宣言します。
それが満足できなければ、1回だけ振りなおしますが、振りなおした目を採用しなくてはいけません。
手番プレイヤーはその数字を、振ったサイコロに対応した列にのみ書き込みます。例えば紫と黄を振ったら、紫か黄の列にその数字を入れ、橙の列には入れることはできません。
手番以外のプレイヤーは、自分にとって都合が良ければ同様に振ったサイコロに対応した列にのみ書き込むことができます(書き込まなくてもかまいません)。
この時同じ列や行に同じ数字を書き込むことはできません。
いずれもOKです。戦略上どこにいれてもかまいません。
このとき手番プレイヤーは、サイコロの目を書き込むことができない場合は、失敗欄にチェックを書き込むこととになります。
これを繰り返し、誰かが2列に数字をすべて埋めるか、失敗を4か所とも埋めた時点で終了で、スコアを出します。
各列において、全て数字が埋まったら一番右側の数字が得点になります。
埋まっていない場合はいくつのマスを埋めたかが得点になります。
5角形のマスのある行で、全てのマスが埋まっていればその数字がボーナスとなります。それ以外は点数がありません。
失敗のマスにチェックがある場合は、1マスにつき5点のマイナスです。
これで得点を出し、最も得点の高いプレイヤーが勝ちます。
橙の列には空欄があり、数字を4カ所書き込んだので橙の列は4点です。
黄の列はすべて埋めたので、黄の列のもっとも右に書き込んだ数字の16が得点になります。
紫の列には空欄があり、数字を6カ所書き込んだので紫の列は6点です。
5角形のマスが5つある行のうち3カ所に数字を書き込んでおり、そのマスに書き込んだ数字がボーナス点になります。5点、10点、12点です。
なお「失敗」欄にX印を2つ書いています。10点を減らします。
最終的に43点になりました。
2016.03.14 Monday
ボードゲームの紹介:盲目の雌鶏
「盲目の雌鶏」は、ヒヨコカードによる入札とブラフを駆使して、高い得点を獲得したプレイヤーが勝利します。
3-5人、10歳以上、30分、2500円。
http://banesto.shop6.makeshop.jp/shopdetail/000000005585/
このゲームの題材は、「盲目の雌鶏もたまにはトウモロコシを見つける」という、ドイツのことわざから着想を得た、割とセンシティブで難しくない競りのゲームで、自分のヒヨコカードの展示と相場観がカギとなります。
昔このゲームは、コスモスから出ていて、メビウスさんの頒布会に入ってました。08年かそのあたりです。
当時から、ちょっと変わった競りゲームという位置づけでしたが、時代を経てオスティアというところから出るようになりました。メーカーも変わり、でもテイストはそのままで復活しています。
このゲームは相場観の少し変わったゲームで、さらに引き取っていいものなのかどうなのかを判断するゲームと言えます。
カードでカードを購入していき、さらにトウモロコシと盲目の雌鶏をペアにする必要があるので、裏向きのカードが何であるかを読み、時として競売人はブラフを仕掛ける必要があります。
初期の手札:
競売人が、山札から3枚のカードを確認し、2枚までを表にし、残りは裏向きです。
そして競売人からはじめて時計回りに提示します。競売人は必ず入札します。
その後、時計回りに1順だけ高い価格を提示するか降りるかを決めます。
ヒヨコカードは最大3色まで得点になりますし、トウモロコシと盲目の雌鶏はペアにならないと点数になりません。
競りで獲得したカードを手に入れる場合は、自分の前に展示してあるヒヨコカードの価値で支払い、もし競売人以外が競り落とした場合は、支払ったヒヨコカードは競売人が受け取り展示され、もし競売人が競り落とした場合は、支払ったヒヨコカードを1枚ずつ順番に選んで取り展示されます。
支払いが終わったら、3枚とも公開し、ひよこカードは展示され、トウモロコシと盲目の雌鶏のカードは裏向きの山に重ねて置きます。競り落としたプレイヤーが次の競売人になります。
これを繰り替えし、ゲーム終了カードがめくられたらゲーム終了です。
各プレイヤーは色別にカードを並べ、各色でもっとも枚数の多いプレイヤー2人に8点/4点が入ります。
その後、各ヒヨコから最大3色がカードの価値で得点になります。
トウモロコシは1枚2点、さらに裏向きに置いたトウモロコシと盲目の雌鶏がペアになれば得点になり、そうでなければあまった盲目の雌鶏はマイナスになります。
最も得点の高いプレイヤーが勝ちます。
緑が一番多ければ8点、3色を選ぶとなると緑(3+1+1+2+3)/赤(1+2+1)/黄(2+1+4)で合計22点、
トウモロコシが3枚で6点、さらにトウモロコシと盲目の雌鶏のペアが3組で9点、1枚盲目の雌鶏が余るので-3点です。
2016.03.14 Monday
ボードゲームの紹介:ガイア
「ガイア」は、土地を並べて都市を建設して入植させていくゲームです。
2-5人、8歳以上、30分、5000円。
http://banesto.shop6.makeshop.jp/shopdetail/000000005612/
このゲーム、先のゲームマーケット神戸でも販売しました。メーカーはティキ・エディションズ、フランス系カナダ籍です。
実は2年ほど前のエッセンで見つけたアイテムです。エス・エボリューションのメーカーと合同で出ていました。
見た目に非常に興味があり、タイルを並べて条件がそろえば都市ができ、自分のミープルを配置しきれば勝ちという内容の、たいそう簡単な説明で理解できたイメージがあります。
何回かコンタクトを取りましたが連絡がつかず、しばらくしたら台湾のイベント後のゲームショップでこれを発見します。
台湾のツープラスのコンさんが取引できるということで、中文版(中に英語ルール封入)を入れることと相成りました。
ということで、2年越しとなってしまいましたが、今回は「ガイア」を紹介してみたいと思います。
準備図:
各プレイヤーは5人のミープルを、都市を建設したり入植したり目的を達成したりして置き切るゲームです。
実際のところ、条件をうまく達成させ、場合によっては他プレイヤーの都市に相乗りすることで、自分のミープルを置ききります。
上級ルールだと災害などを起こせます。
手番では以下のアクションを行います。
カードを1枚引く:
表向きの場にある自然カードか生命カードを引くか、山札の一番上のカードを引いて手札に加えます。
場札のカードを手札にしたら、山札から表向きにします。
6枚を越えるカードを手札にすることはできません。
手札からカードを1枚出す:
自然カードの場合:自然カードは自分の前に置き、出したカードに対応した土地タイルを1枚土地タイルに隣接するように並べます。
:自然カードの配置
これにより目的カードにある自然カードの組み合わせを達成したら、並べた自然カードを捨て札にして目的カードにミープルを置きます。
:目的の達成
生命カードの場合:生命カードは動物と都市の2種類があります。
動物:動物は対応する土地に動物トークンを4つ配置します。これは都市の形成や狩猟の概念で必要になります。
:動物アイコン
都市:都市は自分の都市カードを供給に、少なくとも2つの対応する既存の土地タイルの上に置き、その都市にミープルを置きます。動物アイコンがある都市は狩猟の処理を行います。
:都市の構成、チェックサインがあるものは満たしている、斜めは満たさない。
あるプレイヤーが、都市の供給を増やした場合はその都市へミープルを置くことができます。
都市の供給を増やすと入植ができる。
反対に土地タイルが覆われたり、狩猟の概念によりその都市に隣接している動物トークンが全て食べつくされたら、その都市の需要は満たされなくなります。
これを繰り返していき、プレイヤーのミープルがすべて配置できたらゲームに勝ちます。
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